Nutanix AHVでは、「仮想ネットワーク」というVLANを設定できる仮想的なネットワークを作成して、仮想マシンのNICを接続して使用します。この仮想ネットワークは、ESXiのvDSの分散ポートグループの機能のようなものだと考えると想像しやすいかもしれません。
この「仮想ネットワーク」では、IPAM(IP Address Management)と呼ばれるDHCP機能を仮想ネットワークごとに有効化することが可能です。
今回は、AHVでIPAMを有効化した仮想ネットワークを作成してVMを接続し、実際にIPアドレスが付与されるか確認してみます。
今回の環境
仮想ネットワークの作成
仮想ネットワークは、Prismの「+ネットワーク構成」画面で新規作成できます。
仮想ネットワーク作成のダイアログで以下のように設定してみます。
(物理スイッチ側はネットワーク設定済み)
- 仮想ネットワーク名: vlan2208-ipam
- VLAN ID: 2208
- ネットワークIPアドレス(CIDR表記): 172.22.8.0/24
- ゲートウェイIPアドレス: 172.22.8.1
- IPプール(IP Range)172.22.8.10 - 172.22.8.20
作成された仮想ネットワークは「ネットワーク構成」画面で確認できます。
仮想マシンを接続
続いて以下手順でAHV上の仮想マシンにNICを追加し、作成した仮想ネットワークへ接続してみます。
仮想マシンのWindows 2016へログインして追加したNICを確認すると、仮想ネットワークで設定した「172.22.8.10 - 172.22.8.20」の範囲のIPアドレスとゲートウェイが付与されていることが確認できました。
このように、仮想ネットワークのIPAM有効化では、IPアドレスの自動割り当てが可能です。もちろんDNSのIPを付与することもできます。