NutaNice Xperience

主にNutanix製品を検証したり触ったりした結果をつづっています。※このブログの内容は個人の見識や見解をもとに作成しています。参考にされる場合は自己責任でご活用ください。実際に製品を使用される場合は、メーカードキュメントの手順に従い実施してください。

Nutanix AHVの仮想ネットワークでDHCP機能を有効化してみる

Nutanix AHVでは、「仮想ネットワーク」というVLANを設定できる仮想的なネットワークを作成して、仮想マシンNICを接続して使用します。この仮想ネットワークは、ESXiのvDSの分散ポートグループの機能のようなものだと考えると想像しやすいかもしれません。

この「仮想ネットワーク」では、IPAM(IP Address Management)と呼ばれるDHCP機能を仮想ネットワークごとに有効化することが可能です。

今回は、AHVでIPAMを有効化した仮想ネットワークを作成してVMを接続し、実際にIPアドレスが付与されるか確認してみます。

 

今回の環境

  • AOS: 6.0 STS
  • Hypervisor: AHV 20201105.2076
  • クライアントVM: Windows 2016

 

 仮想ネットワークの作成

仮想ネットワークは、Prismの「+ネットワーク構成」画面で新規作成できます。

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 仮想ネットワーク作成のダイアログで以下のように設定してみます。
(物理スイッチ側はネットワーク設定済み)

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作成された仮想ネットワークは「ネットワーク構成」画面で確認できます。

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 仮想マシンを接続

続いて以下手順でAHV上の仮想マシンNICを追加し、作成した仮想ネットワークへ接続してみます。

  1. 仮想マシンの更新」画面で「+Add New NIC」を選択
  2. 作成した仮想ネットワーク「vlan2208-ipam」を選択
  3. 「接続済み」を選択

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仮想マシンWindows 2016へログインして追加したNICを確認すると、仮想ネットワークで設定した「172.22.8.10 - 172.22.8.20」の範囲のIPアドレスゲートウェイが付与されていることが確認できました。

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このように、仮想ネットワークのIPAM有効化では、IPアドレスの自動割り当てが可能です。もちろんDNSのIPを付与することもできます。