※この記事は「AOS 7.0 AHV10.0 Prism Central pc.2024.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。
前回の記事では、Nutanix「Disaster Recovery」で計画外のフェイルオーバーを実施しました。今回は、保護ポリシーでNearsync(ニアシンク)のレプリケーションスケジュールを作成してみます。
目次
1.今回の環境
AOS: 7.0.1
AHV: 10.0.1
Prism Central: pc.2024.3.1.1
▽今回の環境のイメージは以下の通りです。
Nearsyncレプリケーションは、通常のAsyncレプリケーションよりも短いRPOでリカバリポイントを作成することができます。Asyncでは最小60分ですが、Nearsyncでは最小1分~15分の範囲でリカバリポイントの作成が可能です。
なお、Nearsyncレプリケーションに最小帯域や距離の要件はありませんが、ローカルAZおよびリカバリAZで両方とも最小3ノード以上のクラスターである必要があります。
Nearsync Replication (1 Minute to 15 Minutes RPO)
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Disaster-Recovery-DRaaS-Guide-vpc_2024_3_1:ecd-ecdr-procedure-nearsync-protectionpolicy-pc-c.html
Requirements for Nearsync Replication
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Disaster-Recovery-DRaaS-Guide-vpc_2024_3_1:ecd-ecdr-requirements-nearsync-protectionpolicy-pc-r.html
今回はNearsyncのポイントだけ紹介しますので、AZ間のペアリングや保護ポリシーの作成については以下のリンク先をご参照下さい。
2. Nearsyncレプリケーションポリシーの作成
▽保護ポリシーの作成画面にて、Asynchronousでリカバリポイントの作成を「15分」とします。Retention Typeは「ロールアップ」のみが選択可能です。保持期間は、ローカルAZが1日、リカバリAZが3日とします。
このロールアップで例えば「3日」に設定すると、過去15分間のリカバリポイント1個と、1時間に1回のリカバリポイントを24個、1日に1回のリカバリポイントを3個(2個かも)保持することになります。
▽レプリケーションポリシーの設定をしたら、保護対象の仮想マシンを追加します。
Configuring a Nearsync Replication Schedule
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Disaster-Recovery-DRaaS-Guide-vpc_2024_3_1:ecd-ecdr-configuring-nearsync-protectionpolicy-pc-r.html
3. 作成されたリカバリポイントの確認
▽スケジュール通りにリカバリポイントは以下の通りです。15分ごとにリカバリポイントを1個取得し、1時間ごとのリカバリポイントも確認できます。
今回は以上です。