※この記事は「AOS 7.6 AHV11.2 Prism Central pc.7.6」時点の情報や環境をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。
pc.7.6のアップデートにて、Protection DomainベースのDRをNutanix Disaster Recoveryに移植して自動変換する機能が搭載されました。これにより、今後推奨されるDisaster Recoveryへの移行をスムーズに実施することができます。
今回は、実機で移行機能を試してみました。
目次
1.今回の環境
・AOS: 7.6
・AHV: 11.2
・Prism Central: pc.7.6
今回は、Prism Central AZを分けたクラスター間でPD-Based DRを構成しています。この環境でDisaster Recoveryへの変換を実施します。イメージは以下の通りです。

変換操作はPrism Centralから簡単に実行できますが、制限事項もありますので、以下にリンクを貼っておきます。必要な際にご参照ください。
Protection Domain-based Disaster Recovery to Nutanix Disaster Recovery Migration Requirements
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Disaster-Recovery-DRaaS-Guide-vpc_7_6:ecd-ecdr-requirements-migrate-protectiondomaintoprotectionpolicy-r.html
Protection Domain-based Disaster Recovery to Nutanix Disaster Recovery Migration Limitations
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Disaster-Recovery-DRaaS-Guide-vpc_7_6:ecd-ecdr-limitations-migrate-protectiondomaintoprotectionpolicy-r.html
また、Prism Central AZをクラスター間で分けている場合は、Prism Central同士をAZピアリングしておきます。これはDisaster Recoveryで必要となりますが、今回は事前にピアリング済みです。
2. Protection Domainの確認
今回の変換対象のProtection Domainは以下の通りです。
- Protection Domain 名: migration-test-PD01
- プライマリクラスター名: ntnx-cluster01
- リモートクラスター名: ntnx-cluster02
- 日次スナップショットでローカルに3、リモートに7世代保管
- 保護対象は2つのWindows Server 2022
- ストレージコンテナマッピング: 両方のサイトで同じ名前(ntnx-container-01)
- ネットワークマッピング: vlan0 <=> Management_Network



このProtection DomainをDisaster Recoveryに変換してみます。
なお、Disaster Recoveryでは、ストレージコンテナマッピングの設定は存在しません。Disaster Recoveryの動きとしては移行前後で同名のストレージコンテナがあれば、そこにレプリケーションされますが、移行前後で同名のストレージコンテナが存在しない場合は、移行先でランダムにストレージコンテナが選択されます。
ただし、Protection Domainからの移行機能では、Protection Domainで設定していたストレージコンテナマッピングを引き継ぐようです。
The system automatically carries over existing container mappings configured for the remote site in the legacy protection domain.
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Disaster-Recovery-DRaaS-Guide-vpc_7_6:ecd-ecdr-limitations-migrate-protectiondomaintoprotectionpolicy-r.html
3. Disaster Recoveryへの変換
プライマリクラスターのPrism Centralから、保護ポリシー画面にアクセスし→ Migrate Protection Domains をクリックします。

Migrationの設定画面で、対象のクラスターと移行対象の Protection Domain を選択します。

なお、View Details をクリックすると、対象のProtection Domainの設定内容が確認できます。Entities では、Protection Domainで保護されている仮想マシンやボリュームが表示されます。

Schedule では、Protection Domainに設定されているスケジュールが確認できます。

Remote Site では、リモートクラスターの情報や、ネットワークのマッピング設定が確認できます。

移行対象のProtection Domainの内容が確認できたら、Run Prechecks をクリックしてプリチェックを実行します。

プリチェックが完了し、問題なければ以下のように結果画面に緑色のステータスバーが表示されます。詳細を表示すると、個別にチェックしている項目も確認できます。

対象のProtection DomainのAll Clearedと表示されて問題ないことが確認できたら、Next をクリックします。

続いてカテゴリの画面が出てきます。Disaster Recoveryでは、Protection Policyにカテゴリを適用するため、仮想マシンに特定のカテゴリを割り当てることが基本となります。
デフォルトでは、Cat_PD名: default というカテゴリ名で作成され、Protection Domainに含まれていた仮想マシンに自動で割り当てられます。このカテゴリが移行時に作成されるProtection Policyに紐づくため、対象の仮想マシンもProtection Policyで保護されます。
今回は、デフォルトのカテゴリ名のまま Next で進めます。

次の画面では、作成されるProtection Policy名とそれに紐づくカテゴリが確認できます。ちなみに、Protection Policy名は、移行元のProtection Domain名の先頭に「PP_」が付いた名前で作成されます。

続いて、Recovery Planの作成の画面に移ります。この項目は任意であり、Recovery Planをここでは作成せずに進めることもできます。作成する場合は、Protection DomainレベルのFailoverやネットワークマッピングを維持するレベルで、自動作成することができます。
ちなみに、こちらも移行元にProtection Domain名の先頭に、「RP1_」という名前を付けて作成されます。
最後に、プレビュー画面を確認したら Start Migration をクリックします。

4. Disaster Recoveryへの移行後の状態確認
移行が完了すると、作成されたDisaster RecoveryのProtection Policyが確認できます。

Protection Policyの内容を確認すると、Protection Domainで設定していたリモートサイトや、対象の仮想マシン、また日次スナップショットでローカルに3、リモートに7世代保管といったスケジュール設定が維持されていることが確認できます。


また、設定どおりのカテゴリも作成されおり、仮想マシンに割り当てられていました。
Pcovery Planも自動作成されており、ロケーションや対象の仮想マシンが自動設定されております。


ネットワークマッピングもntnx-cluster-01とntnx-cluster-02で、Protection Domain時と同じ仮想ネットワークにマッピングされていることが確認できます。

これにより、Disaster Recoveryによって、引き続き移行元Protection Domain相当の設定で保護することができるようになりました。
ちなみに、移行後も移行元のProtection Domainは残りますが、保護対象の仮想マシンがEntitiesから消えています。これは、Protection DomainとProtection Policyには、同時に同じ仮想マシンを追加できないためです。

なお、移行前に取得していたProtection Domainのスナップショットは移行後もそのまま保持されます。
今回はここまで。