NutaNice Xperience

主にNutanix製品を検証したり触ったりした結果をつづっています。※このブログの内容は個人の見識や見解をもとに作成しています。参考にされる場合は自己責任でご活用ください。実際に製品を使用される場合は、メーカードキュメントの手順に従い実施してください。

Nutanixでクロスクラスターライブマイグレーションをキャンセルしてみる【AOS 7.3 AHV 10.3/pc.7.3】

 ※この記事は「AOS 7.3 AHV10.3 Prism Central pc.7.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。

2025/6/24にAOS7.3がリリースされました。今回は、新たにサポートされた機能として、クロスクラスターライブマイグレーションタスクのキャンセル機能を試してみました。

目次

1.今回の環境

 AOS: 7.3
AHV: 10.3
Prism Central: pc.7.3

2. クロスクラスターライブマイグレーションのキャンセル

クロスクラスターライブマイグレーション(CCLM)の実行後に、タスク画面から「キャンセル」ができるようになりましたので、実際の画面で確認してみます。

▽CCLMを実行した後に、タスク画面から「cancel」を選択します。

▽「Confirm」でキャンセルを確定します。

▽以下のように、CCLMはキャンセルされ、仮想マシンは元のクラスター上で稼働したままになります。

今回はここまで。

参考
Performing On-Demand CCLM
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Prism-Central-Guide:mul-cluster-cclm-migrate-pc-t.html



【Nutanix】PCのネットワークコントローラー(OVN)ベースのVLANに接続されたVMをクロスクラスターライブマイグレーションしてみる【AOS 7.3 AHV 10.3/pc.7.3】

 ※この記事は「AOS 7.3 AHV10.3 Prism Central pc.7.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。

2025/6/24にAOS7.3がリリースされました。今回は、新たにサポートされた機能として、ネットワークコントローラー(OVN)ベースのVLANに接続されたVMをクロスクラスターライブマイグレーションしてみます。

目次

1.今回の環境

 AOS: 7.3
AHV: 10.3
Prism Central: pc.7.3

2. 事前準備

ネットワークコントローラーベースのVLANは、Prism Centralから作成できます。通常のPrism Elementから作成できる仮想ネットワークは、Basic VLANなどと呼ばれます。

Prism Centralでネットワークコントローラーを有効化すると、Flowなどの機能が使用できますが、仮想ネットワークの管理もPC側に移行することができます。そのため、PCのネットワークコントローラーによって管理されている仮想ネットワークを、ネットワークコントローラーベースのVLANと呼んでいます。

▽まずは、Prism Centralの「Subnets」から2つのクラスターに対して、ネットワークコントローラーベースのVLANを作成しました。なお、「Basic」と書いているのが、PEによって作成された仮想ネットワークです。

▽続いて、作成したネットワークコントローラーベースのVLANを仮想マシンに接続しました。

3. クロスクラスターライブマイグレーションの実行

▽対象の仮想マシンでCCLMを実行してみます。

仮想マシンがオンラインのまま、「cluster-02」に移行しました。

MACアドレスIPアドレスもそのまま引き継がれているようです。

ネットワークコントローラーベースのVLANでもCCLMできましたね。

今回は、ここまで。

Nutanix AHVでCVMのホスト名を変更してみる【AOS 7.3 AHV 10.3/pc.7.3】

 ※この記事は「AOS 7.3 AHV10.3 Prism Central pc.7.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。

今回は、NutanixでCVMのhostnameを変更してみます。

目次

1.今回の環境

AOS: 7.3
AHV: 10.3
Prism Central: pc.7.3

CVMはLinuxベースの仮想マシンなので、Linuxとしてのホスト名が設定されていますが、ホスト名の変更はNutanixで専用のコマンドが準備されていますので、hostnamectlなどで変更しないようにご注意ください。

なお、クラスター作成時のデフォルトでは、CVM名は「NTNX-<block_serial>-<position-in-block>-CVM」となります。

2. CVMのホスト名の変更方法

CVMのホスト名は自由に変更できるわけではなく、先頭が「NTNX-」から始まり「-CVM」で終わる名前にする必要があります。

また一斉にすべてのCVMを変更するのではなく、1台ずつCVMからコマンド実行して変更します。(CVMの再起動を伴います。)

▽対象のCVMから以下のコマンドを実行します。

nutanix@cvm$ sudo /usr/local/nutanix/cluster/bin/change_cvm_hostname NTNX-xxx-A-CVM

今回は「NTNX-01-CVM」というシンプルな名前に変更してみました。

▽コマンドを実行した後に対象のCVMにログインすると、以下のようにホスト名が変更されていることが確認できます。

nutanix@NTNX-01-CVM:~$ hostname
ntnx-01-cvm

今回ここまで。

参考
How To: Modify the hostname of the Controller VM, PCVM and FSVM
https://portal.nutanix.com/kbs/3517



Nutanix AHVでPrismに表示されるCVM名を変更してみる【AOS 7.3 AHV 10.3/pc.7.3】

 ※この記事は「AOS 7.3 AHV10.3 Prism Central pc.7.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。

NutanixのPrismに表示されるCVM名は、クラスターを作成した際に、特定の命名規則でデフォルトの値が設定されます。今回は、Prismに表示されるCVM名を変更してみます。

目次

1.今回の環境

AOS: 7.3
AHV: 10.3
Prism Central: pc.7.3

CVMはLinuxベースの仮想マシンなので、Linuxとしてのホスト名も別で設定されています(SSHログインしてhostnameコマンドなどでみれるもの)。Prismに表示されるCVM名は、これとは別物だとお考え下さい。

2. Prismに表示されるCVM名の変更方法

▽今回の対象となるCVM名を以下の通り名前変更してみます。なお、CVM名は自由に変更できるわけではなく、先頭が「NTNX-」から始まり「-CVM」で終わる名前にする必要があります。

  • 変更前: NTNX-ahv-03-CVM
  • 変更後: NTNX-03-CVM

Prismに表示されるCVM名の変更では、対象のCVMの再起動を伴います。一斉にすべてのCVMを変更するのではなく、1台ずつ別ノードのCVMからコマンド実行して変更します。

▽別ノードのCVMから以下のコマンドを実行します。

nutanix@cvm:~$ change_cvm_display_name --cvm_ip=CVM-IP --cvm_name=new-name

▽コマンドを実行すると、CVMが再起動されて以下のようにPrismの表示名が変わります。

なおドキュメントでは、AOS 6.8.xおよび、AHV 20230302.100173 以降のバージョンを実行している場合は、対象のCVMが起動しているAHVホストに保存されているCVMのconfig.jsonファイルも書きかえる手順が紹介されています。

ただ、CVM名変更後にAHVに接続してCVMのconfig.jsonを覗いてみたところ、CVM名も変更されていたので、この作業は現在も必要なのかについては疑問ですが、ドキュメントを紹介しておきます。

Changing the Name of the CVM Displayed in Prism
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=AHV-Admin-Guide-v10_3:ahv-prism-ahv-cvm-name-change-t.html

今回は以上です。

Nutanixでデフォルト有効化されたターミナルマルチプレクサ(tmux)を確認してみる【AOS 7.3 AHV 10.3/pc.7.3】

 ※この記事は「AOS 7.3 AHV10.3 Prism Central pc.7.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。

2025/6/24にAOS7.3がリリースされました。今回は、AOS 7.3以降にデフォルト有効化でサポートされたTerminal Multiplexer(tmux)機能を確認してみます。

目次

1.今回の環境

 AOS: 7.3
AHV: 10.3
Prism Central: pc.7.3

2. Terminal Multiplexer(tmux)機能の確認

ターミナルマルチプレクサ(tmux)とは、LinuxUnix環境で使用される便利ツールで、SSHリモートセッションなどで画面を分割したり、長時間プロセスを維持したりする機能を提供するものです。

AOS 7.3以降では「tmux」が有効化されており、例えばsshでCVMに接続すると、以下のようにステータスラインが表示されます。

▽例えば複数のセッションを作成して画面を分割するコマンドを入れると、以下のように1画面で複数のターミナルを表示して操作したりすることができます。

なお、tmuxはマウスでのスクロール操作ができなくなるなど、ちょっとした使い勝手が変わってきたりしますので、使用しない場合は無効化することも可能です。

有効化/無効化のコマンドは以下の通りです。

nutanix@cvm$ allssh sudo /srv/salt/statechange tmux on
nutanix@cvm$ allssh sudo /srv/salt/statechange tmux off

以上、今回はここまで。

参考
Tmux Toggle Logic and Usage Guidelines on AOS 7.3
https://portal.nutanix.com/kbs/18667

Prism CentralのAdmin Centerに移植された「カテゴリ」を眺めてみる【AOS 7.3 AHV 10.3/pc.7.3】

 ※この記事は「AOS 7.3 AHV10.3 Prism Central pc.7.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。

2025/6/24にAOS7.3がリリースされました。今回は、Prism CentralのAdmin Centerに移植されたカテゴリを眺めてみます。

目次

1.今回の環境

 AOS: 7.3
AHV: 10.3
Prism Central: pc.7.3

2. Admin Centerに移植されたカテゴリ

これまで、カテゴリ機能はPrism Centralの「Infrastructure」画面に存在していましたが、pc.7.3以降は「Admin Center」画面に移行されたようです。

▽Infrastructure画面には、「Categories」のメニューは残っていますが、アクセスしてみると、以下のように「Acmin Centerの一部になりました」と表示されています。

▽記載されている通り、Admin Center画面にアクセスしてみると、新しく「カテゴリ」というメニューが追加されており、こちらにカテゴリ機能が移植されています。

今回は簡単ですが、ここまで。

参考
Category Management
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Prism-Central-Admin-Center-Guide:ssp-ssp-categories-manage-pc-c.html

Nutanix AHVでPrism Centralからノードレベルのパスワード変更を試してみる【AOS 7.3 AHV 10.3/pc.7.3】

 ※この記事は「AOS 7.3 AHV10.3 Prism Central pc.7.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。

2025/6/24にAOS7.3がリリースされました。今回は、Prism Centralで使用できるパスワード集中管理におけるAHVノードレベルのパスワード変更機能を試してみます。

目次

1.今回の環境

 AOS: 7.3
AHV: 10.3
Prism Central: pc.7.3

▽今回の環境のイメージは以下の通りです。

これまでは、同じパスワードを一括で設定することはできていましたが、AOS 7.3では、Prism Centralからノード個別にAHVの異なるパスワードも設定できるようになりました。

2. Prism Centralのパスワード手中管理画面

▽AOS 7.3/pc.7.3以降のPrism Centralの「System Account」画面では、Prism Central、CVM、AHV個別にタブが分けられており、AHVのタブでは以下の通り、クラスターのAHV個別にステータスが確認できます。

余談ですが、このAHVのタブ画面の内容は、Prism Centralにクラスターを登録してから表示されるまでに1日くらいかかります。

▽今回は、cluster-01のAHVのrootユーザーのパスワード変更画面を起動してみます。cluster-01とその各AHVホストを選択して「Change Password」をクリックします。

▽以下のように、クラスター内のホスト個別(ノードレベル)でパスワードが変更できます。

今回はここまで。