今回はPrism Centralから、Nutanixクラスターの登録を解除してみました。
Nutanixでは、クラスターの管理ツールとして「Prism Element」と「Prism Central」の2種類が提供されています。Prism ElementはNutanixのクラスターサービスとしてデフォルトで提供されていますが、Prism Centralは仮想マシンとしてデプロイして使用するものです。
Prism CentralでNutanixクラスターを管理する場合は、管理対象のクラスターをPrism Centralへ登録する必要があります。そのため、特定のクラスターを管理対象から外したい場合は、逆に登録解除の操作を実施することになります。
目次
今回の環境
AOS: 5.20 LTS
Hypervisor: 20201105.2030
Prism Central Version: pc.2021.7
全体の流れ
全体の流れを図に示しております。実作業としては、登録しているクラスターのCVMへログインして登録解除操作をした後に、解除したクラスターのCVMとPrism Central双方へログインし、クリーンアップスクリプトを実行することになります。
以降、実際に解除した操作を紹介します。
①登録されているPrism Centralの確認
CVMから登録解除する前に、対象のNutanixクラスターのPrismホーム画面から、登録先のPrism Centralを確認してみます。以下のように、Prism Centralへ登録されていることが確認できました。
②登録解除前のクラスターの状態確認
登録解除対象のクラスターのCVMへSSHログイン後、以下コマンドでNutanixクラスターの状態を確認しておきます。
[nutanix@cvm]$ cluster status
実行すると、以下のように各クラスターサービスが「起動(UP)」と表示され、「Success」と表示されていることが確認できます。
③登録解除コマンドを投入
クラスターの状態確認が完了したら、以下コマンドでクラスターをPrism Centralから登録解除します。
[nutanix@cvm]$ ncli multicluster remove-from-multicluster external-ip-address-or-svm-ips=<Prism Central名またはIP> username=<Prism Centralの管理者アカウント> password=<管理者アカウントのPW> force = true
コマンドを投入すると、最後に「Status: True」と表示され、登録が解除されます。
④登録解除されているかコマンドで確認
Prism Centralから実際に登録解除されているかは以下コマンドで確認できます。
[nutanix@cvm]$ ncli multicluster get-cluster-state
コマンドを実行すると、「Registered Cluster Count(登録されているクラスター数): 0」と表示されます。
⑤登録解除したクラスターのUUID情報を取得
登録解除が完了したら、クリーンアップスクリプトを実行しますが、スクリプトを実行する際に対象のクラスターのUUIDを指定する必要があります。そのままログインしているCVMから、自身のクラスターのUUIDを以下コマンドで取得します。
[nutanix@cvm]$ ncli cluster info
コマンドをの実行結果は以下のようになります。このUUIDを記録しておきます。
⑥Prism Central VMにてクリーンアップスクリプトを実行
Prism Central VMへSSHログインし、以下クリーンアップスクリプトを実行します。これはPrism Central VMへあらかじめ実装されているPythonスクリプトになります。
[nutanix@PCVM]$ python /home/nutanix/bin/unregistration_cleanup.py <登録解除したクラスターのUUID>
実行結果は以下のようになります。「Successfully completed」と表示されていることをご確認ください。これで、Prism Central側の不要な情報のクリーンアップは完了です。
⑦Prism CentralクラスターのUUIDを取得
続いて、ログインしているPrism Central VMからそのまま、以下コマンドを投入してPrism CentralクラスターのUUIDを取得します。
[nutanix@PCVM]$ ncli cluster info
コマンドの実行結果は以下のようになります。このUUIDを記録しておきます。
⑧登録解除したクラスターのCVMにてクリーンアップスクリプトを実行
再度、登録解除したクラスターのCVMへSSHログインし、以下クリーンアップスクリプトを実行します。これはCVMへあらかじめ実装されているPythonスクリプトになります。
[nutanix@cvm]$ python /home/nutanix/bin/unregistration_cleanup.py <Prism CentralクラスターのUUID>
実行結果は以下のようになります。「Successfully completed」と表示されていることをご確認ください。これで、登録解除したクラスター側の不要な情報のクリーンアップは完了です。
➈登録解除したクラスターのPrismホーム画面で確認
Prismホーム画面からも、Prism Centralの登録が解除されていることが確認できます。
毎回やり方忘れるので、備忘録でした。