NutaNice Xperience

主にNutanix製品を検証したり触ったりした結果をつづっています。※このブログの内容は個人の見識や見解をもとに作成しています。参考にされる場合は自己責任でご活用ください。実際に製品を使用される場合は、メーカードキュメントの手順に従い実施してください。

Nutanix Filesのサイジング -CVMについて-

前回の記事では、Nutanix Filesのサイジングにおいて、Nutanix SizerがSSDへホットティアとして割り当てるサイズを紹介しました。

今回は、Nutanix Filesを導入するにあたってCVMへ割り当てるリソースのサイズを考えてみたいと思います。今回は手短に終わります。

Nutanix FilesにおけるCVMリソースの考え方

Nutanix FilesにおけるCVMリソースは、ドキュメントでも細かく解説されているわけではないですが、ざっくり以下の図のようになりそうです。

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「Nutanix Files Sizing Guide」では、Nutanix Filesのユースケースとして大きく以下2つのワークロードに分けて紹介されています。

  • 汎用ファイル共有
    →こちらは部門の共有フォルダやVDIのユーザープロファイル置き場といった用途
  • ハイパフォーマンスなアプリケーション共有
    →こちらはさらにシーケンシャルとランダムに分けて紹介されています

CVMのリソースを考える場合は、ざっくり「汎用」か「ハイパフォーマンス」かで分けて考えると良いかと思います。

汎用ファイル共有の場合

基本的にFoundationがデフォルトでCVMへ割り当てるリソースで対応できるかと思います。これは、Nutanix FilesにおけるFSVM-CVM間のiSCSIセッションがFSVMのボリュームグループのvDISKの数までと考えられる+汎用的なファイル共有ではそこまでユーザーが大量のデータを読み書きしないと考えられるためです。

もちろん同時接続ユーザー数が増えれば、その分CVMを経由して流れるトラフィックも増加するため、ユーザーの規模が大きければCVMのリソースを少し追加する必要があるかと思います。

ハイパフォーマンスなアプリケーション共有の場合

こちらは一部のハイパフォーマンスなワークロード向けですが、Nutanixでは、CVMリソースをvCPU: 12、メモリ: 32~64GBにすることを推奨としています。

例えば、常時録画している大量の映像データを絶えず保存し続ける共有フォルダといったワークロードの場合は、大きなスループット性能が必要となったりしますので、それを処理するCVMにも必然的に大きなリソースを割り当てておく必要があるということですね。

ちなみにFiles専用クラスターの場合は、FSVMとCVMに十分なリソースを割り当てるようです。

今回は手短ですが、以上です。

実際にサイジングする場合は、Nutanixのドキュメントを確認されることをおすすめします。

[Nutanix Files Sizing Guide]
https://portal.nutanix.com/page/documents/solutions/details?targetId=TN-2066-Nutanix-Files-Sizing-Guide:TN-2066-Nutanix-Files-Sizing-Guide