前回の記事では、Nutanix Filesで作成した標準共有の共有フォルダへファイルアップロード中にFSVMを停止させ動作を確認しました。
今回は、共有フォルダに保存しているExcelファイルを編集中にFSVMを停止させ、動作を確認してみます。
使用している環境は、前回の記事をご参照ください。
共有フォルダのファイルを編集中にFSVMを停止
まず、クライアントから共有フォルダのExcelファイル「test-data2.xlsx」を開き、中身のデータを編集します。図では、「編集中の追加データ」という行が編集中のデータです。ちなみに、Excelファイルの編集中は「~$test-data2.xlsx」という隠しファイルが確認できます。この状態で、FSVMを停止してみます。
FSVMを停止させるだけだと分かりずらいので、停止直後にExcelファイルを「上書き保存」してみました。結果、一時的に「応答なし」となるのですが問題なくデータは保存できました。
念のため、保存されたExcelを改めて開きなおしたところ、保存した編集中の行も保存されていました。
まとめ
今回は、共有フォルダに保管しているExcelファイルを編集中にFSVMを停止させる検証してみました。結果として、前回の記事と同様に、共有フォルダを別のFSVMが即座に引き継いただめ、クライアントからみると一時的に「応答なし」となったように見えただけで、共有フォルダにアクセスできなくなったり、ファイルが破損して復旧できなくなったりということは起こりませんでした。
ちなみに、このクライアント側からみたオープン中のファイルの一時的な接続損失に耐える仕組みはSMBの「耐久性のあるファイルハンドル」の仕組みに関係していると思われます。このあたり、私も詳しくないのですがNutanixの参考リンクを貼っておきます。
Durable SMB File Handles
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=Files-v4_0:fil-file-share-durable-handles-c.html
今回はこのへんで。