NutanixのAOS 5.19では、AHVのネットワーク構成に「仮想スイッチ（VS）」という概念が追加されました。今回は、ネットワーク構成としてデフォルト構成のvs0（br0）のみのAHVクラスターへノードを追加して、そのままネットワーク構成を引き継いでくれるか確認してみます。
今回はAOS 6.0の環境で実施しています。既存クラスターのネットワーク設定は以下のとおりです。標準で作成されるブリッジbr0に仮想スイッチvs0が作成されており、アップリンクがactive/standbyで10G-NICにつながっています。
※ 既存ノードおよび、追加ノードには1G-NICx2も搭載されております
Expand Clusterにて追加ノードのネットワーク構成がどうなるのか確認してみます。
PrismからExpand Clusterにてノード追加すると、ノードに搭載されているNICが全てボンディング（チーミング）メンバーとして、vs0（br0）のアップリンクとして設定されました。10G-NICの1つがactiveになっています。
こちら1G-NICも搭載している環境ですが、既存のクラスターでは10G-NICx2のみをvs0のアップリンクとしています。既存の環境と揃えるために、Prismにて追加ノードの1G-NICをアップリンクから外します。
※ アップリンクの設定を変更するとクラスターのAHVが順番に再起動します。
今回は、vs0（br0）のネットワーク構成のみのAHVクラスターへノード追加した場合の、追加ノードのネットワーク設定を確認してみました。
デフォルトで作成されるブリッジbr0による仮想スイッチ（vs0）の場合は、ノード追加時も仮想スイッチ（vs）の設定を引き継いでくれたようです。ただ、NICが複数ある場合など、環境によってはアップリンクの設定を変更する必要がありそうですね。
次回の記事では、既存のネットワーク設定を変更してノード追加を試してみたいと思います。
