前回の記事では、HYCUにおける「スナップショット」を紹介しました。今回は、実際にバックアップを取得するとHYCUのコンソールでどのように見えるかを「ターゲット」と比較して紹介します。
保管先を「スナップショット」とした場合
▽まずHYCUのポリシーで保管先を「スナップショット」として、仮想マシンのバックアップを取得してみます。
▽結果としては以下の通りで、設定したポリシーに従って各世代のスナップショットが保管されます。スナップショットとして取得したバックアップは「SNAP」と表示されます。
▽このスナップショットは前回の記事で紹介した通り、Nutanix AHVでのローカルストレージコンテナ内に保管されます。
保管先を「ターゲット」とした場合
▽続いてHYCUのポリシーで保管先を「ターゲット」として、仮想マシンのバックアップを取得してみます。ターゲットとなるファイルサーバーは事前作成しHYCUに登録済みのものを使用します。
▽結果としては以下の通りで、フル(FULL)+増分(INCR)としてバックアップはターゲットに保存されます。HYCU(v4.8.0時点)では永久増分バックアップに対応していないので、指定したポリシーに従って定期的にフルバックアップが取得されます。また、特徴として、保管先を「ターゲット」とした場合でも最新のバックアップについてはローカルに「スナップショット(SNAP)」が取得されます。
▽つまり、以下のように「外部バックアップ+ローカルスナップショット」というイメージになります。
△このように保管先を「ターゲット」とした場合でも最新のスナップショットはローカルに保持されます。
▽実際にリストアする際は、以下のようにリストア元として「外部バックアップ」か「スナップショット」を指定できます。もちろんスナップショットからのリストアのほうが高速です。