Nutanixでは、Nutanix Filesというファイル共有サービスが提供されています。Nutanix Filesは組織や部門の共有フォルダ、VDIの移動ユーザープロファイルの保管先などの用途に使えます。
Nutanix Filesの構成要素として、FSVMというNASヘッドとなる仮想マシン型のアプライアンスをNutanixクラスター上にデプロイします。このFSVMがNutanixの共有ストレージに作成した論理的なボリュームをマウントし、共有フォルダとしてクライアントへ公開する仕組みです。
Nutanixは、そもそもクラウドライクでwebスケールな仕組みが特長的で、リソースのスケールアップやスケールアウトに強みがあります。この特長はNutanix Filesへも受け継がれています。
そこで今回は、Nutanix FilesのFSVMのリソースをPrismからの操作でスケールアップしてみます。
今回の環境
AOS: 6.0 STS
AHV: 20201105.2076
Files version: 3.8.1
FSVMのスケールアップ
今回は、以下構成のFSVMをあらかじめNutanixクラスター上へ展開しています。
FSVM: 3台構成
FSVMあたりのリソース: vCPU Core=4、Memory=12GiB
このFSVMのリソースを以下のように変更します。
FSVMあたりのリソース
vCPU Core: 4 → 6
Memory: 12 GiB → 16 GiB
Prismの「ファイルサーバー」画面で、変更します。
※ハイパーバイザーがESXiの場合も、Prismから操作可能です。
リソースの更新を実行すると、すぐにvCPUとMemoryがホットアドされます。
ちなみに、同じ操作でFSVMをスケールダウンすることも可能です。スケールダウンを実行した場合はFSVMが1台ずつ再起動されます。
今回は、Nutanix FilesのFSVMをPrismからの簡易操作でスケールアップしてみました。次回の記事では、FSVMのスケールアウトについて紹介したいと思います。