NutaNice Xperience

主にNutanix製品を検証したり触ったりした結果をつづっています。※このブログの内容は個人の見識や見解をもとに作成しています。参考にされる場合は自己責任でご活用ください。実際に製品を使用される場合は、メーカードキュメントの手順に従い実施してください。

ESXi版 Nutanix環境の初期設定 その① Foundation~データストアマウント

この記事は、Nutanix Advent Calendar 2021 の 15日目です。

adventar.org

Advent Calendarを書くのは初めてなので、簡単な自己紹介をします。普段は某企業でNutanixに関するセミナーやハンズオンの講師などを担当しているプリセールスエンジニアでして、同僚からは「AHVネイティブ世代」だのと呼ばれています。

Nutanixの経験はまだ3年弱ですが、今年の夏ころにAOSアップグレード方法やFilesで障害を発生させるなどの情報をブログで発信しまくっていたら、なんとNTCに選んでいただけました。そんな感じでNutanixな日々を送っています。

今回の記事ですが、実はちょうど今、検証目的でESXi版 Nutanixを1から構築中でして...普段ESXiをあまり触らないので、初期構築からネットワーク周りの設定など自分なりにまとめたものを連載しようと思っています。

今回は初回なので、Foundationのイメージとデータストアのマウント方法を記録しておきます。

Foundation

今回はFoundationツールを使用して、4ノードのNX筐体上にESXiとCVMをインストールしてNutanixクラスターを作成しました。
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今回作成した環境の概要

PF: NXノード(計4ノード)
AOS: 5.20.1.1 LTS
ESXi: 6.7 U3 14320388
vCenter Server: 6.7 14367737(外部へ作成)

作成したNutanixクラスターのPrism Elementへログインしてみます。今回はできたてホヤホヤなので、vCenterへESXiホストが登録されていないとのアラートが出ています。
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ストレージ画面を確認してみると
・default-container-XXXXX
・NutanixManagementShare
・SelfServiceContainer
という名前のストレージコンテナがデフォルトで作成されています。
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AHVの場合は、ストレージコンテナをそのまま仮想マシンのvDISKの配置先として利用できますが、ESXiの場合はデータストアとしてマウントして使用します。

今回は、作成したNutanixクラスターへ新しいストレージコンテナを1つ追加し、ESXiへnfsデータストアとしてマウントしたいと思います。
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ストレージコンテナの作成とESXiホストへのマウント

細かい説明はかなり省略していますが、ESXiのnfsデータストアとして使用するストレージコンテナを1つ作成します。ストレージコンテナはPrismから作成可能です。

Prism Web Consoleへログイン後、[ストレージ]画面で[+ストレージコンテナ]をクリックします。
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ストレージコンテナ作成のダイアログ画面で「ntnx02-container」という名前のコンテナを作成します。今回は「Advanced Settings(ストレージポリシー)」は触らずに進めます。

また、このダイアログ画面でESXiのnfsデータストアとしてマウントする操作もそのまま実施することが可能です。[Mount on all ESXi hosts]へチェックを入れ、[Save]をクリックします。
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作成したストレージコンテナがPrismで表示されました。
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ESXiホストへマウントされたnfsデータストアを確認

今回は、まだvCenterサーバーにESXiホストを登録していないので、Host Clientから確認してもいいのですが、せっかくなのでCVMのコマンドとesxcliを組み合わせて確認してみます。

任意のCVMへSSHログイン後、以下コマンドを実行します。

[nutanix@CVM]$ hostssh esxcli storage nfs list

このコマンドにより、すべてのESXiホストに対して、現在マウントしているnfsデータストアが確認できます。

コマンドの実行結果は以下のようになります。(172.22.1.161~172.22.1.164は各ESXiホストのIPです。)



[nutanix@CVM]$ hostssh esxcli storage nfs list

============= 172.22.1.163 ============
Volume Name       Host         Share              Accessible  Mounted  Read-Only   isPE  Hardware Acceleration
----------------  -----------  -----------------  ----------  -------  ---------  -----  ---------------------
ntnx02-container  192.168.5.2  /ntnx02-container        true     true      false  false  Supported
============= 172.22.1.162 ============
Volume Name       Host         Share              Accessible  Mounted  Read-Only   isPE  Hardware Acceleration
----------------  -----------  -----------------  ----------  -------  ---------  -----  ---------------------
ntnx02-container  192.168.5.2  /ntnx02-container        true     true      false  false  Supported
============= 172.22.1.164 ============
Volume Name       Host         Share              Accessible  Mounted  Read-Only   isPE  Hardware Acceleration
----------------  -----------  -----------------  ----------  -------  ---------  -----  ---------------------
ntnx02-container  192.168.5.2  /ntnx02-container        true     true      false  false  Supported
============= 172.22.1.161 ============
Volume Name       Host         Share              Accessible  Mounted  Read-Only   isPE  Hardware Acceleration
----------------  -----------  -----------------  ----------  -------  ---------  -----  ---------------------
ntnx02-container  192.168.5.2  /ntnx02-container        true     true      false  false  Supported

[nutanix@CVM]$

先ほど作成した「ntnx02-container」が、すべてのESXiホストで確認できました。

これを見ると、192.168.5.2が各ノードのCVMの内部IPだとか話したくなりますが、無事マウントされていましたので今回はこのへんで。

次回は、vCenterへの登録などを書きたいと思います。