今回はやってみた系です。第1回、第2回の記事では以下の事を実施しました。
第1回記事
Nutanixが認定しているESXiバージョンへPrismからアップグレード
第2回記事
Nutanixが正式には認定しているバージョンではないが、サポートしているESXiのパッチ適用
上記2つの作業において以下のコンポーネントがそれぞれ必要でした。
第1回記事
Nutanixが提供するJSONファイルとVMwareが提供するオフラインバンドル
第2回記事
VMwareが提供するオフライバンドルとmd5チェックサム
これらをPrismのソフトウェアアップグレード画面からアップロードして、ESXiのアップグレードやパッチ適用を実施したわけですが..
今回は以下の事を試しにやってみました。
Nutanixが認定しているESXiバージョンへ、VMwareが提供するオフライバンドルとmd5チェックサムを用いてPrismからアップグレードを実施してみる。
※Nutanix認定のESXiバージョンに対して、今回の手法はNutanixのドキュメント上の手順とは異なるため、あくまで参考情報としてのみご覧ください。
事前確認事項
今回使用している環境は以下のとおりです。
・プラットフォーム: NX-1465-G5
・AOS: 5.20.1.1
・vCenter: 7.0 u3a 18778458
ESXiとAOSの互換性確認等は第1回の記事で紹介した通りです。今回は以下のようにアップグレードを実施します。
ESXi 6.7 U3 → 7.0 U1(Nutanix認定バージョン)
PrismにてESXiのアップグレード
Prismのソフトウェアアップグレード画面にて、VMware Customer Connectからダウンロードしてきたオフラインバンドルを選択し、md5チェックサムを入力して「今すぐアップロード」をクリックします。
アップロードか完了すると、使用可能な互換バージョンとして表示されます。今回は、NutanixのJSONファイルではなく、md5チェックサムを手入力したので「not qualified」と表示されています。(実際には認定されているバージョンです。)
そのまま「Upgrade」をクリックしてESXiのアップグレードを開始します。
「アップグレードしますか?」のダイアログは表示されますので、vCenterのIPとアカウント情報を入力して「はい」をクリックします。
はじめにプリチェックなどの事前作業が実行され
その後に、アップグレードが実行されます。
アップグレードも問題なく完了しました。
LCMインベントリを実行すると、アップグレード先のESXiバージョンである7.0 U1(16850804)が確認できます。
今回は、Nutanixの提供するメタデータJSONファイルを使用せずに、Nutanix認定バージョンのESXiへPrismからアップグレードを実施してみました。
ESXiのオフラインバンドルをPrismからアップロードすると、ファイルが正しいかつ正常にアップロードされたことをmd5チェックサムにて確認しているようです。
その際、md5チェックサムの値が記述されているJSONファイルを使用しても、md5チェックサムの値を直接入力しても同じであるため、結果は変わらずアップロードでき、アップグレードも正常に行えるということのようですね。
今回はこのへんで。
<参考資料>
[Upgrading ESXi Hosts by Uploading Binary and Metadata Files]
https://portal.nutanix.com/page/documents/details?targetId=vSphere-Admin6-AOS-v5_20:upg-cluster-hypervisor-upgrade-esx-pe-t.html