※この記事は「AOS 7.0.xx」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。
この記事は、AHVにおけるOVSのブリッジチェーンの中身を確認する連載シリーズです。各記事には以下のリンクからアクセスできます。
- 【AOS 7.0】Nutanix AHVの仮想スイッチを確認① アップリンクの確認
- 【AOS 7.0】Nutanix AHVの仮想スイッチを確認② ブリッジチェーンの確認
- 【AOS 7.0】Nutanix AHVの仮想スイッチを確認③ ブリッジチェーンの解説
- 【AOS 7.0】Nutanix AHVの仮想スイッチを確認④ MACアドレステーブルの確認
- 【AOS 7.0】Nutanix AHVの仮想スイッチを確認⑤ Flowテーブルの確認
- 【AOS 7.0】Nutanix AHVの仮想スイッチを確認⑥ br0ブリッジで通信が処理される仕組み
- 【AOS 7.0】Nutanix AHVの仮想スイッチを確認⑦ ブリッジチェーンのFlowテーブルを確認
- 【AOS 7.0】Nutanix AHVの仮想スイッチを確認⑧ br0.localのFlowテーブル
今回からNutanix AHVの仮想スイッチの構造を確認してみます。AHVでは「Open vSwitch(OVS)」というオープンソースの仮想スイッチングソフトウェアが採用されています。
今回の記事では、AHVのネットワーク環境でアップリンクをCLIから確認します。
目次
1.今回の環境
AHVクラスタ: HPE DX360 Gen10 Plus(3ノード)
AOS: 7.0.1
AHV: 10.0.1
Prism Central: pc.2024.3.1.1
test-VM: Windows Server 2022
環境は以下のイメージで、一般的なNutanixクラスタです。

2. AHVの仮想スイッチと仮想ネットワーク
Nutanix AHVをご存じの方であれば、▽以下の図ようなイメージを持たれている方も多いと思います。

AHVでは、OVSが使用されており、「br0」というブリッジや「Virtual Switch(vs0)」という仮想スイッチがデフォルトで作成されます。そして、VLAN IDを割り当てた「仮想ネットワーク」を作成して、ネットワーク環境を構築します。
また、ノード内のAHVとCVMでは、「virbr0」というブリッジを使用したローカルパスが存在します。
上図は、AHVにおける仮想的なネットワーク環境をイメージしやすく表現したものですが、実際の中身を覗いてみたいと思います。(virbr0は今回は対象外)
3.OVSのブリッジチェーン
AHVで「br0」と呼ばれる仮想スイッチは、以下図の通り、いくつかのOVSブリッジによるチェーン構造として構成されています。

先ほどのイメージ図から大きく異なっていますが、実際のOVSでは、△この図のような構造になっています。
4. アップリンクの確認
今回は、「br0」のアップリンクの設定をCVMからコマンドで確認してみたいと思います。
▽以下の図の通り、「br0」のアップリンクとなる部分の話です。

対象のAHVノードで稼働するCVMから、以下コマンドを実行します。
manage_ovs --bridge_name br0 show_uplinks
実行結果は以下の通りです。
Bond: br0-up
bond_mode: active-backup
interfaces: eth0 eth1
lacp: off
lacp-fallback: false
lacp_speed: slow
lacp_status: off
今回の環境では、br0-upのボンドモードが「active-backup」で、ボンディングのメンバーとなるアップリンクの物理インターフェースが「eth0」と「eth1」となっていることが確認できます。
次回以降は、CLIからbr0などのOVSの構造を見ていきたいと思います。
今回はこの辺で。