※この記事は「AOS 7.0.xx」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。
今回は、Nutanixノード内のAHV・CVM間のローカル通信に使用されるブリッジを確認してみます。
目次
1.今回の環境
Nutanix AHVクラスタ
AOS: 7.0.1
AHV: 10.0.1
▽対象となるのは以下の絵の部分です。

2. ローカルパスに関するデバイス
前回の記事では、「nmcli device」コマンドを使用して、Network Managerで認識されているデバイスの一覧を確認しました。(connetedのみ抜粋)
DEVICE TYPE STATE CONNECTION
br0 ovs-interface connected br0
virbr0 bridge connected (externally) virbr0
eth0 ethernet connected eth0
eth1 ethernet connected eth1
eth2 ethernet connected eth2
eth3 ethernet connected eth3
br0 ovs-bridge connected ovs-bridge-br0
br0 ovs-port connected ovs-port-br0
vnet1 tun connected (externally) vnet1
~~~~~移行省略~~~~~
[root@ahv-01 ~]#
この中で「virbr0」と「vnet1」は「connected (externally)」と表示されていますが、これは接続したネットワークデバイスとして認識されているが、Network Managerで管理されていないことを示しています。
つまり、これらは外部的に手動で設定したブリッジや仮想ネットワークインターフェース(TUNデバイス)のことを指します。ここがNutanixでは、AHVとCVMのローカルパスになります。
3. ローカルパスに関する情報をCLIから確認
Nutanix AHVでは「Open vSwitch(OVS)」という 仮想スイッチングソフトウェアが採用されていますが、ノード内のAHVとCVM間のローカル通信では、ネイティブの「Linux Bridge」が使用されています。作成されている「Linux Bridge」を確認するには、いくつかのコマンドが利用可能です。
ipコマンドを使用したブリッジの確認
ipコマンドでは作成されているブリッジが確認できます。▽以下のように、「virbr0」というブリッジが表示されました。
9: virbr0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP mode DEFAULT group default qlen 1000
link/ether 52:54:00:xx:xx:xx brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
また、以下のコマンドではブリッジのIPアドレスも確認できます。AHVがCVMとローカルブリッジで通信するために、AHVのブリッジ自身にIPを持たせています。192.168.5.1は、AHVのローカルパスのインターフェースである「virbr0」のIPアドレスです。
9: virbr0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP group default qlen 1000
link/ether 52:54:00:xx:xx:xx brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
inet 192.168.5.1/24 brd 192.168.5.255 scope global virbr0
valid_lft forever preferred_lft forever
bridgeコマンドを使用したブリッジの確認
bridgeコマンドでは、ブリッジに接続されているインターフェースを確認できます。以下の実行結果から、CVMのローカルインターフェースである「vnet1」が「virbr0」に接続されていることが確認できます。
2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 master ovs-system hwmode VEB
3: eth1: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 master ovs-system hwmode VEB
4: eth2: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 hwmode VEB
5: eth3: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 hwmode VEB
11: vnet1: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 master virbr0 state forwarding priority 32 cost 100
また、brigdeコマンドではvlanの設定も確認可能です。以下の実行結果から、ローカルパスはvlanタグなしで通信していることが分かります。
port vlan-id
virbr0 1 PVID Egress Untagged
vnet1 1 PVID Egress Untagged
brctlコマンドを使用したブリッジの確認
brctlは2000年代初頭に登場した古いコマンドですが、こちらでもブリッジの確認ができます。以下の実行結果では、作成されている「virbr0」ブリッジや「vnet1」のインターフェースが表示されています。
bridge name bridge id STP enabled interfaces
virbr0 8000.52540040ae81 no vnet1
nmcliコマンドを使用したブリッジの確認
Linux Bridgeの「virbr0」は、NetworkManagerにも接続されたデバイスとして認識されていますので、nmcliコマンドでも、以下のようにブリッジ自身(AHV)のIPアドレスは確認可能です。
GENERAL.DEVICE: virbr0
GENERAL.TYPE: bridge
GENERAL.HWADDR: 52:54:00:xx:xx:xx
GENERAL.MTU: 1500
GENERAL.STATE: 100 (connected (externally))
GENERAL.CONNECTION: virbr0
GENERAL.CON-PATH: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/13
IP4.ADDRESS[1]: 192.168.5.1/24
IP4.GATEWAY: --
IP4.ROUTE[1]: dst = 192.168.5.0/24, nh = 0.0.0.0, mt = 0
IP6.GATEWAY: --
今回は、AHV・CVMのローカルパスとなるLinux Bridgeの情報を参照してみました。ちなみにCVMのローカルIPである「192.168.5.1 および 192.168.5.254」については、CVMから確認できます。
次回は、OVSのブリッジチェーンの話に戻りたいと思います。