NutaNice Xperience

主にNutanix製品を検証したり触ったりした結果をつづっています。※このブログの内容は個人の見識や見解をもとに作成しています。参考にされる場合は自己責任でご活用ください。実際に製品を使用される場合は、メーカードキュメントの手順に従い実施してください。

Nutanix MoveでvDISKを10個持つVMを移行してみる【AOS 7.0 AHV 10.0/Move 5.5.3】

※この記事は「AOS 7.0 AHV10.0 Prism Central pc.2024.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。

前回の記事では、ESXi上の2つのvDISKを持つ仮想マシンをNutanix MoveでAHVへ移行してみました。今回は、ESXi上で10個のvDISKを持つ仮想マシンを、Nutanix MoveでAHVへ移行してみます。

目次

1.今回の環境

3ノードAHVクラスタ
移行元 ESXi: 7.0.3 19193900
移行先 AOS: 7.0.1

移行先 AHV: 10.0.1
Move: 5.5.3
移行対象VM: Windows Server 2019 VMs

環境は以下のイメージです。

Nutanix Moveでは、ESXi 1台あたり「8 vDISK」までの同時並行レプリケーション制限がありますが、1台の仮想マシンが10個のvDISKを接続している場合も、8vDISKまでしか同時にレプリケーションされないのかを確認してみます。

2. 対象の仮想マシンと移行プランの作成

▽今回の移行対象の仮想マシンですが、以下のように10個のvDISKを持つWindows Server VMを準備しました。

▽すべてのvDISKをOSからフォーマットしており、各vDISKには10GB程度のデータを保存しています。

▽また、すべてのvDISKは同一のデータストアに保存されています。

▽Moveで移行プランを作成します。今回準備した「10vDISKの仮想マシン」+「1vDISKの仮想マシン」を移行対象として選択します。

▽準備モードは「Automatic」で進め、その他設定では「10vDISKの仮想マシン」のプライオリティを高く設定しておきます。

これで、「10vDISKの仮想マシン」のvDISKが優先的にレプリケーションされるはずです。

3. レプリケーションとカットオーバー

レプリケーションが開始されると、対象仮想マシンの10vDISKのうち、8つのvDISK(vmdk)ファイルで先にレプリケーションが開始されています。

吹き出しレプリケーション待ちのvDISKのところにちゃんと説明が書いていますね。

Not Scheduled Parallel disk seeding limit of 8 disks reached for the source provider. Seeding for queued disks will start once seeding completes for some of in-progress disks.
スケジュールされていません。ソースプロバイダの同時ディスクシーディング(レプリケーション)の上限である「8 ディスク」に達しました。進行中のディスクの一部のシーディングが完了すると、キューに登録されているディスクのシーディングが開始されます。

▽また、おまけで追加したもう一つの仮想マシンレプリケーション待ちとなっていることが確認できます。

今回はここまでです。

ESXi 1台あたり「8 vDISK」までの同時並行レプリケーション制限について、1台のVMに多数のvDISKを持たせて検証してみましたが、やはりvDISK(vmdk)単位での同時レプリケーションというカウントになるようですね。

以上です。