NutaNice Xperience

主にNutanix製品を検証したり触ったりした結果をつづっています。※このブログの内容は個人の見識や見解をもとに作成しています。参考にされる場合は自己責任でご活用ください。実際に製品を使用される場合は、メーカードキュメントの手順に従い実施してください。

Nutanix Moveで複数のvNICやIPを持つVMを移行してみる【AOS 7.0 AHV 10.0/Move 5.5.3】

※この記事は「AOS 7.0 AHV10.0 Prism Central pc.2024.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。

Nutanix Moveで、vNICを複数持つ仮想マシンをESXiからAHVへ移行してみます。

目次

1.今回の環境

3ノードAHVクラスタ
移行元 ESXi: 7.0.3 19193900
移行先 AOS: 7.0.1

移行先 AHV: 10.0.1
Move: 5.5.3
移行対象VM: Windows Server 2019 VMs

環境は以下のイメージです。

2. 対象の仮想マシンと移行プランの作成

今回は5個のvNICのインターフェースと、それぞれにネットワークの異なるIPアドレスを持つWindows Server VMを準備しました。

▽vSphereの画面から確認すると、以下の通り5つのネットワークアダプタを作成し、それぞれ異なるポートグループのVLANに接続しています。

▽OS側からインターフェースとIP、MACアドレスを確認しておきます。

▽Moveで移行プランを作成します。実はMoveでは、移行対象の仮想マシン群が複数のポートグループに接続されている場合、以下のように「移行元ESXiのポートグループ」と「移行先AHVの仮想ネットワーク」をマッピングすることができます。今回は、5つのネットワークに合わせてマッピングしてみました。

NICIPアドレスは移行先でも保持する設定で進めます。

▽また、MACアドレスも同様に保持する設定とし、移行プランを実行します。

3. 移行された仮想マシンの確認

レプリケーションが完了したら、「Cutover」を実行して仮想マシンの移行を完了します。

▽移行先で起動されたVMNICを確認してみると...お見事!MACアドレスIPアドレスは引き継がれていますね。

▽また、仮想ネットワークとのマッピングも問題なさそうです。

▽OSから確認しても、インターフェース名とのマッピングも問題なさそうですね。(ipconfigコマンドの実行結果の並びがちょっと違いますが)

最近のMoveはよくできてますね。

4. 単一のvNICで複数のIPを持っている場合

あまり一般的ではないかもしれませんが、こちらのパターンも試してみます。

▽作業イメージは以下の通りです。

▽以下のように、移行元の仮想マシンNICに2つのIPアドレスを持たせた状態で、VMをMoveでAHVへ移行してみます。

▽移行結果はこうなりました。同じ設定になってますね。

以上です。