※この記事は「AOS 7.3 AHV10.3/pc.7.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。
今回はNutanixのMulticloud Snapshot Technologyをデプロイしてみます。
目次
1.今回の環境
AOS: 7.3
AHV: 10.3
Prism Central: 7.3
MST: v1.3.0
今回の環境イメージは以下の通りです。
MSTはもともとCLIベースでの展開がサポートされていましたが、AOS 7.3/pc.7.3の機能追加で、Prism CentralのマーケットプレイスからGUI操作で簡単にデプロイすることができるようになりました。
また、保管先のオブジェクトストレージは、AWS S3、Azure Blob、Nutanix Objectsがサポートされていますが、今回はNutanix Objectsをターゲットストレージとして、MSTインスタンをデプロイしてみます。
2. 作成したObjectsのバケット
Nutanix Objectsのデプロイについて詳細は割愛します。
▽MSTスナップショットの取得先となるObjectsのバケットを別のクラスターに作成しました。
▽バケットにアクセスするためのユーザーとアクセスキーおよびシークレットキーを取得しておきます。
▽作成したユーザーでバケットにアクセス許可を入れておきます。
これでObjects側の最低限の準備は完了です。
3. マーケットプレイスからのMSTのデプロイ
▽Prism CentralのマーケットプレイスからMSTの「取得」をクリックします。
▽「展開」をクリックします。
▽展開先のクラスターとIPAMの有効化された仮想ネットワークを選択します。また、選択したサブネットの中からIPプールの範囲外の3つの静的IPを設定します。
なお、MSTは3つのMST VMと1つのロードバランサーが展開されるのですが、それなりのリソースが必要となるようです。
▽続いて、ターゲットとなるオブジェクトストレージの設定をします。今回は、Nutanix Objectsのエンドポイントやバケット名、アクセスキーとシークレットキーを入力しました。設定後「展開」をクリックします。
▽プリチェックが実施され、問題なければそのまま展開が開始されます。
▽デプロイが開始されると、マイアプリの画面にMSTが表示されますので「Manage(管理)」をクリックします。なお、1点注意点ですが、pc.7.3ではUIの不具合で「日本語」の言語ではマイアプリの画面を表示することができずエラーとなります。マイアプリの画面を表示する場合は、言語設定を「英語」に変更してから確認してください。
▽Auditタブでは、展開中のアプリの様子を確認することができます。
▽MSTが展開されると、MSTを構成するインスタンス(3つのMST VMと1つのロードバランサー)が確認できます。
今回は以上です。