NutaNice Xperience

主にNutanix製品を検証したり触ったりした結果をつづっています。※このブログの内容は個人の見識や見解をもとに作成しています。参考にされる場合は自己責任でご活用ください。実際に製品を使用される場合は、メーカードキュメントの手順に従い実施してください。

Nutanix MoveでAzureからWindows Server Azure EditionをAHVへ移行してみる(してはいけない)【Move 5.6.0/AOS 7.3 AHV 10.3】

 ※この記事は「Move 5.6.0 AOS 7.3 AHV10.3」時点の情報をもとに作成しています。その後の機能アップデートについてはメーカーの公開情報をご確認ください。

今回はAzure VMの中でも、Azure環境で使用するために提供されている「Windows Server Datacenter: Azure Edition」を試しにMoveでAHVに移行してみたいと思います。

なお、Azure EditionはホットパッチやAzure拡張ネットワークの利用など、Azure環境のために提供されているエディションであり、本来Azure環境の外に持ち出してはいけない(おそらくサポート外)ものです。この記事を見てAzure EditionをAHVに移行してもいいと考えないようにご注意ください。

あくまで検証の範囲でやってみたという記事です。

参考
https://www.microsoft.com/ja-jp/licensing/product-licensing/windows-server

目次

1.今回の環境

 AOS: 7.3
AHV: 10.3
Move: 5.6.0
Azure VM: Windows Server 2022 Datacenter: Azure Edition

今回の移行イメージは以下の通りです。

2. Azureでの事前準備とMoveでの移行

前回の記事でAzure側の準備とMoveでの作業内容を紹介していますが、DC EditionでもAzure Editionでも内容は変わりませんので、詳細は割愛します。

▽作業内容は前回の記事をご参照ください。

tomomartin.hateblo.jp

3. 移行前と移行後のAzure Edition VMの確認

▽移行前のWindows Server Azure Editionは以下の通りです。

▽MoveはWindows Serverのエディションまでは気にしていないようで、AHVに持ってくること自体は問題なくできました。

▽ただし以下のようなポップアップが表示され、Azureの環境外で非アクティブ化されたという表示が出ます。

このVMは、Azure Editionなので実質的にAzure外のオンプレ側で適用できるライセンスはなさそうです。仮にできたとしても、Azure Editionを別の環境に持ち出している時点でサポート外になると思います。

今回は、ここまで。